サウジ新国王、内閣改造で独自色 前国王の息子ら解任
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【1月30日 AFP】サウジアラビアのサルマン(Salman)新国王(79)は29日、内閣改造を命じ、先週死去したアブドラ・ビン・アブドルアジズ(Abdullah bin Abdulaziz)前国王の息子2人や情報当局トップを解任するなど、独自色を打ち出した。
国営サウジ通信(Saudi Press Agency、SPA)によると、中央情報機関の総合情報庁長官(Chief of General Intelligence)を務めていたハリド・ビン・バンダル・ビン・アブドルアジズ・サウド(Khalid bin Bandar bin Abdul Aziz al-Saud)王子が解任されたほか、故アブドラ国王のおいのバンダル・ビン・スルタン(Bandar bin Sultan)王子も国家安全保障会議(National Security Council)事務総長と国王顧問の職を解かれた。
また、故アブドラ国王の息子のミシャール王子(Prince Mishaal)とトゥルキ王子(Prince Turki)が、それぞれメッカ(Mecca)州知事とリヤド(Riyadh)州知事から解任された。
港湾局(Ports Authority)や国家反汚職委員会(National Anti-Corruption Commissio)、宗教警察(勧善懲悪委員会)の幹部らも刷新された。
■国民には特別手当
一方、SPAによるとサルマン国王の独自路線はサウジ国民にも直接及んでいる。発表された約30の新法令の1つは、公務員と軍属の全員に基本給2か月分の特別手当を支給するよう命じている。また、学生と年金生活者にも同様の特別手当が与えられるという。
国王はマイクロブログのツイッター(Twitter)公式アカウントで、「親愛なるわがサウジ国民へ。あなたがたは、もっと報われて然るべきだ。わたしが何をしようとも、あなたがたにふさわしいだけのものを与えることはできない」と述べ、毎日の祈祷の中で「わたしについて祈ることも忘れないで」と求めている。(c)AFP/Ian Timberlake