【1月30日 AFP】(一部更新)メキシコの首都メキシコ市(Mexico City)で29日、産婦人科病院前でガスの輸送トラックが爆発し、市当局によると乳児2人と看護師1人が死亡、73人が負傷した。

 現場となった同市クアヒマルパ(Cuajimalpa)区にある産婦人科・小児病院では、数百人規模の救助隊が捜索犬と共に捜索作業に当たっているが、当局は現在もがれきの下に生き埋めになっている人はいないとみている。

 マンセラ市の保健当局によると、現場で看護師1人と乳児1人が死亡。さらに搬送先の病院で乳児1人が死亡した。この他に73人が負傷し、うち乳児9人が深刻な容体にあるという。

 同市のミゲル・アンヘラ・マンセラ(Miguel Angel Mancera)市長によると、事故は同日午前7時(日本時間午後10時)ごろ発生。作業員らがパイプからのガス漏れに対応できずに爆発が起こり、病院の建物のおよそ4分の3が倒壊したという。クアヒマルパの区長によると、新生児緊急治療科も被害を受けた。爆発発生時、病院内には100人がいたとみられている。

 マンセラ市長によると、当局はガスの輸送トラックの作業員3人の身柄を拘束。うち2人は入院しているという。3人の勤め先は、2007年から同市にガスを供給しているニエト・エクスプレス(Nieto Express)と特定されたとしている。(c)AFP/Leticia PINEDA