数千匹の生きた猫を押収、「消費するため」密輸 ベトナム
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【1月30日 AFP】ベトナムの警察当局は29日、中国から「消費するため」に密輸されていた数千匹の生きた猫を首都ハノイ(Hanoi)で押収したと発表した。猫たちの今後の処遇はまだ決まっていないという。
同市ドンダ(Dong Da)地区の警察関係者は匿名を条件にAFPの取材に応じ、合計3トンの生きた猫たちを積んだトラックが27日にハノイ市内で発見されたと明かした。
トラックの運転手は警察に対して、中国と国境を接するベトナム同国北東部クアンニン(Quang Ninh)省で猫たちを購入したと供述。さらに猫たちは全て中国から運ばれてきたと話し、猫たちはレストランへ売却される予定だったかどうかは不明ながら、ハノイで「消費」されることになっていたと供述しているという。
同関係者は、密輸品に対するベトナムの法規定に従えば、全ての猫は処分されなければならないが、頭数があまりに多いため「まだ猫たちをどう扱うべきか決めていない」と話している。
猫の肉を「小さなトラ」と呼ぶベトナムでは、猫をネズミ駆除に役立てるのを奨励するため、表向きには当局によって猫肉食が禁止されている。だがごちそうとして猫の肉の人気が高まりハノイ市内には猫の肉を提供するレストランが数十軒存在している。ハノイではペットの猫は室内で飼育されることが多く、市内の通りに猫の姿はほとんど見られない。(c)AFP