米グーグルのカーナビアプリ、警官の脅威に ロス市警本部長
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【1月28日 AFP】米ロサンゼルス(Los Angeles)市警のチャーリー・ベック(Charlie Beck)本部長は、グーグル(Google)のラリー・ペイジ(Larry Page)最高経営責任者(CEO)に宛てた書簡で、同社が買収したカーナビアプリ「Waze(ウェイズ)」には警察官の所在を追跡する機能があり、警察官を危険にさらしていると述べた。
ベック本部長は、昨年12月30日にペイジCEOに宛てた書簡で、ウェイズ利用者のコミュニティーは、「知らないうちに」「警察官の居場所を把握する監視役」として利用されていると主張した。
カーナビアプリのウェイズには、利用者がリアルタイムの道路状況の情報を投稿、共有できる仕組みがある。ベック本部長によると、ニューヨーク(New York)市警の警察官2人が殺害された最近の事件で、警察官の居場所を突き止めるために同アプリが使われたのだという。
「私は警察官と地域社会の安全を懸念している」とベック本部長は述べた。
一方、ウェイズ側はベック本部長の主張を退け、多くの法執行機関がアプリを歓迎していると主張。「警察当局のパートナーらも、警察官の所在情報の投稿も含め、ウェイズとその機能を支持している。なぜならば、警察官が近くにいると思った利用者は、安全運転を心がけるからだ」と、ウェイズの広報担当者は述べた。(c)AFP