【1月27日 AFP】米格付け大手スタンダード・アンド・プアーズ(Standard and Poor'sS&P)は26日、ロシア国債の信用格付けを1段階引き下げ、投資に不適格な「投機的」水準とされる「BB+」とした。今後の見通しも「ネガティブ(弱含み)」としている。

 ロシア国債をジャンク債としたのは、格付け大手ではS&Pが初。同社は声明で「ロシア金融政策は、柔軟性が一段と限定されつつあり、経済成長見通しも弱まっている」と説明した。ロシア経済はここ数か月、原油価格の急落とウクライナ危機をめぐる欧米の対露制裁を受けて停滞しており、通貨ルーブルも暴落している。

 アントン・シルアノフ(Anton Siluanov)露財務相は、S&Pの格下げ判断について「行き過ぎた悲観だ。ロシア経済の強さを示す要因を一切考慮していない」と批判した。(c)AFP