中国人旅行客の手荷物にウナギ稚魚200万匹、税関で押収
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【1月25日 AFP】ブルガリア税関当局は23日、スペインから入国した中国人の男2人が手荷物に隠していた絶滅危惧種のウナギの稚魚200万匹を押収したと発表した。
稚魚のシラスウナギは高級食材として高値で取引されており、税関によると1キロ当たり価格は欧州で500ユーロ(約6万6000円)、アジアでは最大1300ユーロ(約17万1600円)にもなる。ただ、ヨーロッパウナギは絶滅危惧種に分類されており、欧州連合(European Union、EU)では取引が厳しく規制され、域外輸出は認められていない。
今回押収された稚魚は、水いっぱいの袋に小分けされ、ポリスチレン製容器8個に入れられた上で受託手荷物の中に詰められていたため、手荷物の重量は45キロに上った。稚魚の価格が推計で約6万ユーロ(約790万円)だったことから、男らが販売目的で持ち込んだ可能性が指摘されている。(c)AFP