【1月23日 AFP】深刻な干ばつに見舞われているブラジルのリオデジャネイロ(Rio De Janeiro)州で、ダムの水位が発電可能レベルを下回り主要発電所4か所のうち1か所が操業を停止した。ブラジルの電力系統運営機関、国家電力システムオペレーター(Operador Nacional do Sistema EletricoONS)が22日、明らかにした。

 ONSによると、この発電所は水不足でタービンを回せなくなったため21日に操業を停止したという。ほか3か所の発電所でも水位が低下しているが、今のところはリオデジャネイロ一帯に住む1600万人への電力提供が滞る恐れはないという。

 リオデジャネイロは数週間におよぶ雨不足に加え、気温が40度近くに達する猛暑への対策に苦慮している。

 リオに電力を供給する各発電所はリオやサンパウロ(Sao Paulo)州、ミナスジェライス(Minas Gerais)州を流れるパライーバドスル(Paraiba do Sul)川を水源としている。

 干ばつが収まる兆候はみられず、先月には上記の各州の知事が各発電所のインフラ改善に着手することで合意していた。ブラジル最大の人口を持つリオデジャネイロ州では昨年も80年来で最悪の干ばつ被害に見舞われている。(c)AFP