豪州の渡り鳥、黄海周辺の開発で生息数減 研究
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【1月22日 AFP】北東アジア一帯で進む沿岸部の開発によって渡り鳥の生息数が減少しており、一部の種ではその生息数が過去20年で最大75%減少したとする論文が、オーストラリアの環境専門誌「オーストラル・エコロジー(Austral Ecology)」で発表された。
渡り性水鳥約36種類、推定300万~800万匹は毎年、ロシアもしくは米アラスカ(Alaska)州にある繁殖地とオーストラリアの間、約2万キロを移動するが、途中の中国および朝鮮半島の黄海地域にある干潟が渡り鳥の中継地となっている。
だが、豪ニューサウスウェールズ大学(University of New South Wales)のニック・マレー(Nick Murray)氏はAFPの取材に対し、過去50年でこの地域の干潟の約65%が破壊され、ホウロクシギやサルハマシギといった渡り鳥の生息数の減少につながっていると話す。
同氏によると、オーストラリアに飛来する最大の渡り鳥であるホウロクシギの生息数は過去20年で最大70%減少しているとされる。またサルハマシギについても、同75%減少したとのデータがある。(c)AFP