「ロシアが兵士9000人超を派遣」、ウクライナ大統領が非難
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【1月22日 AFP】ウクライナのペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領は21日、スイス・ダボス(Davos)で同日開幕した世界経済フォーラム(World Economic Forum、WEF)の年次総会(ダボス会議)で演説し、同国からの分離独立を目指す親ロシア派武装勢力を支援するため、ロシア兵9000人以上がウクライナ国内に派遣されていると述べた。
ウクライナではこのところ激しい戦闘が続いており、昨年9月に合意に達した停戦はほごにされた形となっている。こうした状況を受け大統領は、ダボス会議での演説の後、予定を切り上げ帰国の途に就いた。
およそ1か月にわたって小康状態を保っていた戦闘が再び激化したことについて同大統領は、ロシア兵が新たに派遣されたことや、分離独立派による支配地域の拡大を目指し高性能の装備が持ち込まれたことを理由に挙げた。大統領によれば、「ロシア兵9000人以上と戦車や重砲、装甲車など500台以上が国内に送り込まれている」という。
ウクライナ政府は20日、前日に東部ルガンスク(Lugansk)の分離独立派の支配地域に入ったロシアの正規軍がウクライナ軍を攻撃したと非難していた。
一方のロシア側は、親露派を支援しているとのウクライナ側の主張を強く否定しており、セルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は、「そう主張するのであれば、証拠を示してもらいたい」と述べている。(c)AFP/Laetitia Peron