イスラム国が「教育受けた女性を処刑」、国連が警鐘
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【1月21日 AFP】国連(UN)人権高等弁務官事務所(OHCHR)は20日、イスラム教スンニ(Sunni)派の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」がイラクの支配地域で多数の民間人を「処刑」しており、特に教育を受けた女性がその標的となっている恐れがあると警鐘を鳴らした。
イラクとその隣国で内戦下にあるシリアの広範囲を支配しているイスラム国は先週、強盗をはたらいたとして「はりつけの刑」に処した男性2人の写真や、姦通を理由に投石で殺害された女性の写真を公開していた。
OHCHRのラビナ・シャムダサニ(Ravina Shamdasani)報道官は記者らに対し、イスラム国支配地域ではさらに多数の女性が「処刑」されているとの情報があり、「教育を受け、専門職に就く女性、特に公職の選挙に立候補したような女性が危険にさらされている」「今年に入ってから最初の2週間だけで3人の女性弁護士が処刑されたとの情報がある」と述べた。
同報道官によると、イスラム国はまた、イラク北部モスル(Mosul)の「裁判所」で同性愛行為の罪に問われた男性2人を建物の屋上から投げ落とし殺害するなど、少数派を標的にした残虐行為を繰り返している他、最近ではイスラム国戦闘員の治療を拒否した医師4人をモスルで殺害したという。
群衆の前での「公開処刑」も繰り返されており、今月1日にはファルージャ(Fallujah)でイラクの治安部隊に協力したとして15人が、ティクリート(Tikrit)北郊でイスラム国への忠誠を拒否したとして14人がこの方法で殺害されたと同報道官は指摘した。(c)AFP