【1月18日 AFP】ベルギーで今月15日、警察官殺害を計画していたとみられるグループの一斉捜索が行われ、東部のベルビエ(Verviers)で2容疑者が警察との銃撃戦の中で死亡した事件に関連して、ギリシャ当局は17日、首都アテネ(Athens)のパングラティ(Pangrati)地区で4人を拘束し、複数の携帯電話を押収した。

 拘束された4人の中に摘発されたグループの首謀者とみられているモロッコ系ベルギー人(27)もいるとみられているが、まだ確認されていない。ギリシャ当局は同容疑者だと正式に確認するには、指紋のデジタル情報とDNAのサンプルをベルギー当局に送る必要があるとしている。AFPの取材を受けたベルギーの検察当局は、この件についてのコメントを拒否した。

 ベルギーでは「大規模な攻撃」を計画していたとされる「テロリスト」のグループが摘発されたことを受けて、軍を動員して警戒を強めている。ユダヤ人の人口が多く、北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)の事務所や、米国とイスラエルの在外公館もある同国北部のアントワープ(Antwerp)では兵士約150人が動員され、主に宝石商や正統派ユダヤ教徒の関連施設などの警備に当たっている。(c)AFP/Alix RIJCKAERT