ハーフパイプ金メダリストのファリントンが現役を引退
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【1月17日 AFP】ソチ冬季五輪のスノーボード女子ハーフパイプで、五輪優勝経験もある選手たちを退け金メダルを獲得した米国のケイトリン・ファリントン(Kaitlyn Farrington)が、頸部(けいぶ)の持病を理由に、25歳の若さで引退することを発表した。
ファリントンは15日夜、自身のインスタグラム(Instagram)に、「ここ数か月はとても厳しい時間でした」と投稿、「多くの専門官にみてもらったところ、生まれつき頸部脊柱管狭窄(きょうさく)症を患っていることが分かりました。オーストリアで転倒し、MRI検査を受けるまで分からなかったことです」と明かした。
頸部脊柱管狭窄症の患者は、生まれつき頸椎(けいつい)の脊柱管が狭く、脊髄や神経根が圧迫されることで、さまざまな支障を来す危険をはらんでいる。
ファリントンは、米スポーツ専門チャンネルのESPNに対し、昨年10月にオーストリアで転倒して以降、首からつま先にかけてしびれの症状が出たことがきっかけで、MRI検査を受けることになったと明かした。
数か月をかけて診断結果が出た後、ファリントンは引退せざるを得ない状況を理解したという。
「友人や家族、スポンサーの皆様の支えに感謝します。これまでの経験は何物にも代えがたいものでした。私は、これからの25年を楽しみにしています」
昨年2月のソチ五輪で、予選から直接決勝に進むことができず、準決勝通過が必要となったファリントンは、決勝2回目で91.75点を記録。バンクーバー冬季五輪金メダリストのトラー・ブライト(Torah Bright、オーストラリア)と、2002年のソルトレークシティー(Salt Lake City)大会を制したベテランのケリー・クラーク(Kelly Clark、米国)を突き放した。(c)AFP