【1月17日 AFP】ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官は16日、訪問先のフランスでフランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領と抱き合い、風刺週刊紙の襲撃に始まる一連の事件が起きたフランスの痛みを米国は共有していると述べた。

 オランド大統領は、エリゼ宮(Elysee Palace、仏大統領府)の階段を駆け下りてケリー長官を出迎えるという異例の対応を取り、ケリー氏は並み居るカメラマンの前でオランド大統領を抱擁した。

 今月11日に各国の政治指導者も参加してパリ(Paris)で行われたテロに反対するデモ行進に政府高官を出席させなかった米政府の対応に批判の声が上がり、ホワイトハウス(White House)は、多くの国が首脳や閣僚を参加させたにもかかわらず米国は駐仏大使の参加にとどめたのは誤りだったと認めざるを得なくなった。

 ローラン・ファビウス(Laurent Fabius)仏外相は記者団に対し、フランスびいきで流ちょうなフランス語を話すことで知られるケリー長官がインドとブルガリアを訪問していたため訪仏が遅れデモ行進に参加できなかったと謝罪したと明らかにした。

 ケリー長官とファビウス外相は、立てこもり事件で4人の人質が死亡したパリのユダヤ系食料品店でバラとカーネーション、白いユリの花輪を供えた。(c)AFP/Jo Biddle