【1月16日 AFP】中国当局は16日、同国情報機関・国家安全省の馬建(Ma Jian)次官を「重大な規律違反」で調査していると発表した。汚職撲滅を大々的に掲げる中国共産党政権が、新たな大物の調査に乗り出した。

 馬次官の容疑とされる「重大な規律違反」は、一般的に、汚職を遠回しに言う際に使われる。

 国家安全省は外国の情報収集と国内の反政府勢力の監視を担っている機関とされている。大規模な組織だが公式のウェブサイトなどを持っていない。

 中国では近年、中央政治局常務委員会(Politburo Standing Committee)のメンバーで公安部長(閣僚級)だった周永康(Zhou Yongkang)氏ら、治安部門の大物に対する取り調べが相次いでいる。

 中国の報道によると、この数年で周氏に近い人物や一族の数十人が身柄を拘束されたという。その多くは警察や治安当局の関係者だった。

 国営メディアは15日、周氏が、急速に頭角を現しながら殺人事件と汚職で捜査され、2013年に終身刑の判決を受けた薄熙来(Bo Xilai)元政治局員と派閥を築いていたと報じた。(c)AFP