【1月10日 AFP】イスラム過激派によるものとみられる一連の事件により3日間で計17人が犠牲になったフランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は9日、同国は容疑者らを「制圧した」としながらも、「脅威は終わったわけではない」と警告した。

 パリ(Paris)の郊外と市内の2か所で人質を取って立てこもっていた現場に警察が突入、容疑者計3人の死亡が伝えられてまもなく、オランド大統領は国民に向けてテレビ演説を行った。その中で大統領は治安部隊の勇気を称賛するとともに、容疑者らについて「こういった過激派は、イスラム教とは何ら関係がない」と強調した。フランスはイスラム教徒人口が欧州で最も多く、その数は400万人を超えると推定されている。

 その上で、襲撃者は制圧されたが危険が去ったわけではないと指摘し、全国民に対し「警戒と団結」を呼び掛けた。(c)AFP