【1月9日 AFP】スリランカで8日に行われた大統領選は、野党候補マイトリパラ・シリセナ(Maithripala Sirisena)前保健相の当選が確実となった。再選を目指したマヒンダ・ラジャパクサ(Mahinda Rajapaksa)大統領は9日、敗北を認めた。

 大統領報道官によるとラジャパクサ大統領は、円滑な政権移譲を最大野党・統一国民党(UNP)のラニル・ウィクラマシンハ(Ranil Wickremesinghe)党首に約束した。

 今回の大統領選は近年では例を見ない接戦となり、高い投票率を記録した。当初は初の3選を目指して昨年11月に議会を解散したラジャパクサ大統領の再選が確実とみられていたが、開票が3分の2まで進んだ段階でラジャパクサ大統領の得票率は46.21%にとどまり、52.49%を獲得したシリセナ氏を上回れないことが確実となった。

 ラジャパクサ大統領は、2009年にに反政府勢力「タミル・イーラム解放のトラ(Tamil TigerLTTE)」を制圧し、スリランカで数十年に及んだLTTEとの内戦を終結させた。(c)AFP