【1月9日 AFP】米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)郡の連邦地裁は7日、フォアグラの提供を禁じた州法は違憲であり撤廃すべきだとの判断を下した。州法撤廃を求めてきた地元レストランの店主は「明日にもメニューに戻す」と話している。

 カリフォルニアでは州議会が2004年、生産方法が残虐だと批判されているフォアグラをレストランで提供することを禁じる州法を可決。生産者への配慮として設けられた7年半の準備期間の後、2012年7月1日に施行された。

 州法では、フォアグラを提供したレストランに1000ドル(約12万円)以下の罰金を科すと定めている。また、アヒルやガチョウに強制的に餌を与えるフォアグラ生産方法や、こうした方法で生産された州外産フォアグラの販売を禁じている。

 これに対し、カナダ産フォアグラを販売する米生産者組合と米国内最大のフォアグラ生産者ハドソン・バレー・フォアグラ(Hudson Valley Foie Gras)は、州法の撤廃を求めてカリフォルニア州を提訴していた。

 連邦地裁のスティーブン・ウィルソン(Stephen Wilson)判事は、フォアグラ禁止の州法は家禽(かきん)食品に関する連邦法の規定を妨げるものだとして、違憲だとの判断を示した。(c)AFP/Michael THURSTON