【1月6日 AFP】米ニューヨーク(New York)市で2014年に起きた主要犯罪の件数は前年から4.6%減り、なかでも殺人件数は現在の方法で統計を取り始めた1993年以来、最も少なかったことが明らかになった。ビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長が5日、発表した。

 また強盗件数は2600件減り、地下鉄車内での主要犯罪は15%、「市民苦情審査委員会」による警察への苦情申し立て件数も11%、それぞれ減少した。

 デブラシオ市長は13年11月の市長選で、警察と地域コミュニティーとの関係改善を主要公約に掲げて当選しており、昨年の犯罪件数減少によって、市長の政策遂行能力が証明されたかたちだ。

 ニューヨーク市警(NYPD)によれば、市内での犯罪件数はこの数十年間で確実に減少し続けており、1人当たりの犯罪発生率は全米でも低い部類に入る。

 記者会見に同席したNYPDビル・ブラットン(Bill Bratton)本部長によれば、14年にニューヨークの地下鉄車内で起きた犯罪はで1日平均6件で、地下鉄で犯罪被害に遭う確率は100万人に1人の割合だという。(c)AFP