マレーシア首相が細菌感染、洪水被災地視察後に
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【1月5日 AFP】マレーシアのナジブ・ラザク(Najib Razak)首相が、過去数十年で国内最悪の被害となっている北東部の洪水被災地を先月視察した後、細菌に感染し、自宅療養していると側近が5日、明らかにした。
シャリフディン・アフマド(Sharifuddin Ahmad)首相報道官はAFPの取材に対し、ナジブ首相は洪水の被災地を訪れた後、大腸菌に感染したと語った。詳細は不明だが、自宅療養中だという。
大腸菌は細菌の中でも多様で数も多いものの大半は無害だが、一部には下痢を起こすものがある。マレーシア・ウエルネス学会(Malaysian Wellness Society)のラジバン・シン(Rajbans Singh)会長は、首相は大腸菌に汚染された食品か飲料を口にして感染したのではないかと話している。
マレーシア北東部の今回の洪水では21人が死亡し、最高時には25万人近くが避難した。この災害の最中だった昨年12月下旬、ナジブ首相は米ハワイ(Hawaii)でバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領とゴルフを楽しんでいる様子を撮影され、非難を浴びたため休暇の切り上げを余儀なくされた。
またマレーシアでは、遠隔地で食料や飲料のないまま数日間にわたり放置されるなどした被災者らの怒りが、政府の対応の遅さにも向けられている。(c)AFP