【1月5日 AFP】中国北東部で、脱走したとみられる北朝鮮兵士が強盗目的で民家に押し入り、中国籍の住民4人を殺害したと、韓国メディアが5日報じた。

 韓国の聯合(Yonhap)ニュースや東亜日報(Dong-A Ilbo)によると、事件が起きたのは延辺(Yanbian)朝鮮族自治州の和竜(Helong)市。強盗を働いた若い北朝鮮兵士は、昨年末に中朝国境を越えて同市に入り、朝鮮族住民の民家に押し入って金銭や食料を奪った後、住民4人を射殺・撲殺したという。

 この兵士は中国当局との銃撃戦の後、身柄を拘束されたという。

 北朝鮮では全ての若者に約10年の兵役が課せられているが、多くの部隊が食料不足で、飢えに苦しむ兵士が食べ物を求めて中国側に越境してくることがある。東亜日報が伝えた地元住民の話によると、この10年間で夜間に忍んで来る北朝鮮兵は珍しくなくなったという。(c)AFP