英南部沖で大型貨物船が座礁、転覆避け意図的に
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【1月5日 AFP】英国でも有数の港湾都市である南部サウサンプトン(Southampton)の沖合で3日夜(日本時間4日朝)、シンガポール船籍の自動車運搬船「ホーグ・オーサカ(Hoegh Osaka)号」(5万1000トン、全長180メートル)が転覆の危機に陥り、船長によって意図的に座礁させられた。当局が4日、明らかにした。
車両1400台を積んでドイツに向けて英南部サウサンプトンのコンテナ港を出発したホーグ・オーサカ号は、対岸のワイト島(Isle of Wight)を抜けて開けた海へ出る途中の砂州ブランブルバンク(Bramble Bank)で座礁した。乗組員25人は、座礁から間もなくヘリコプターや救命ボートで全員救助された。
ホーグ・オーサカ号は4日現在、砂州に乗り上げ45度の角度で傾いたままの状態にあり、周辺の岸には多くの見物人が集まっている。専門家らは現在、環境への被害を最小限にとどめながらホーグ・オーサカ号を引き揚げる手段を模索している。(c)AFP