「メルケル首相、ギリシャのユーロ圏離脱に対応の用意」独雑誌が報道
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【1月4日 AFP】ギリシャが総選挙後に現行の緊縮財政方針を放棄した場合、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相はギリシャのユーロ圏離脱に対応する用意がある──ドイツのニュース週刊誌シュビーゲル(Der Spiegel)は3日、政府に近い複数の消息筋の発言を引用してこのように伝えた。
ギリシャでは新大統領の選出失敗を受けて先月31日に議会が解散され、今月25日に総選挙が行われるが、緊縮財政に反対する野党・急進左派連合(SYRIZA)が支持率でリード。アレクシス・ツィプラス(Alexis Tsipras)党首は、国際協調融資を受けるための交換条件だった財政改革を覆し、債務削減に向けて再交渉する考えを表明している。
シュピーゲル誌電子版は、「総選挙後に野党指導者のツィプラス氏が政権指導者になり、緊縮財政を放棄して債務を返済しなかった場合、(ギリシャの)ユーロ圏離脱はほぼ不可避と独政府は判断している」と伝えた。また、メルケル首相とウォルフガング・ショイブレ(Wolfgang Schaeuble)財務相の双方が、ギリシャがユーロ圏を離脱した場合の影響を限定的と認識するようになったと説明した。(c)AFP