【1月2日 AFP】イエメン中部イッブ(Ibb)市で12月31日、イスラム教シーア派(Shiite)民兵組織の支持者らによる宗教行事を狙った自爆攻撃があり、医療関係者らによると49人が死亡、70人が負傷した。

 シーア派住民が多数を占めるイッブ市は、フーシ(Huthis)と呼ばれるシーア派の民兵組織によって掌握されている。自爆攻撃は、イスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の誕生日を祝うフシの式典で起きた。ある治安当局筋がAFPに語ったところでは、自爆犯は男で、女性用の黒い衣服とベールを身に着けていた。医療関係者によると、負傷者には、地元知事も含まれている。

 イエメンでは、長期間政権の座にあったアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)大統領が2012年に民衆蜂起によって退陣して以降、フーシや国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)などが権力の空白を埋めようと活動を活発化させ、政情不安が続いている。(c)AFP