【1月1日 AFP】アフガニスタン南部のヘルマンド(Helmand)州で12月31日夜、治安部隊と反政府勢力との戦闘で発射されたロケット弾で、結婚式招待客の少なくとも15人が死亡した。当局が明らかにした。北大西洋条約機構(NATO)の戦闘任務終了後も同国の紛争がなお続いていることを浮き彫りにした。

 戦闘があったのは旧支配勢力タリバン(Taliban)の拠点である同州サンギン(Sangin)地区で、NATO撤退まで英米軍部隊が何年も激しい戦闘に関与していた地域。ロケット弾による犠牲者の大半は女性と子どもたちだった。

 ヘルマンド州警察当局の広報担当者、ファリド・アフマド・オバイド(Fareed Ahmad Obaid)氏は「アフガニスタンの治安部隊とタリバンとの交戦でロケット弾が撃ち込まれ、少なくとも15人が死亡し、45人が負傷した」と述べた。

 ヘルマンド州議会のカリム・アタル(Karem Atal)議長は、多数の結婚式招待客が州都ラシュカルガー(Lashkar Gah)の病院に搬送されており、さらに犠牲者は増える恐れがあると語った。(c)AFP