中国、河川汚染の企業6社に罰金31億円 過去最高額
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【12月31日 AFP】中国東部・江蘇(Jiangsu)省泰州(Taizhou)で30日、大量の化学系廃棄物を河川に投棄したとして企業6社に罰金1億6000万元(約31億円)の支払いを命じる判決が言い渡された。中国国営・新華社(Xinhua)通信が伝えた。中国における環境関連訴訟の罰金としては過去最高額。
新華社によると、6社は廃塩酸2万5000トンを2つの河川に投棄したとして地元の環境保護機関から訴えられ、今年初めの裁判で1億6000万元の罰金判決を言い渡されていたが、30日の上訴審で同判決が確定した。また8月には関連裁判で、環境を汚染した罪で14人に懲役2〜5年の有罪判決が言い渡されている。
最近の複数の研究によれば、中国の土壌汚染は国土の約3分の2にまで及び、地下水の60%が飲用に適さないほど汚染されている。加えて北京(Beijing)や上海(Shanghai)などの大都市では、住民たちが頻繁に有害レベルの大気汚染に見舞われている。(c)AFP