次期米大統領選、世論調査ではヒラリー氏がJ・ブッシュ氏に勝利
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【12月30日 AFP】2016年の次期米大統領選をめぐる世論調査の結果が29日に発表され、民主党からの出馬が最有力視されているヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏と共和党のジェブ・ブッシュ(Jeb Bush)元フロリダ州知事(61)との一騎打ちになった場合、ヒラリー氏が圧勝するとの見方が示された。
ジェブ氏は2週間ほど前に、次期大統領選への出馬を「積極的に」考えていると事実上の出馬宣言を行った。ジェブ氏の父はジョージ・H・W・ブッシュ(George H.W. Bush)元米大統領、兄はジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前米大統領。ヒラリー氏、ジェブ氏ともに政治家一族の出だ。
米CNNテレビと調査会社ORCインターナショナル(ORC International)の合同世論調査では、ジェブ氏が23%の支持を得て共和党の筆頭候補に挙がった。次点は支持率13%でクリス・クリスティー(Chris Christie)ニュージャージー(New Jersey)州知事。以下、保守派の医師ベン・カーソン(Ben Carson)氏(7%)、マイク・ハッカビー(Mike Huckabee)前アーカンソー(Arkansas)州知事(6%)、ランド・ポール(Rand Paul)上院議員(6%)となっている。
民主党では、ヒラリー氏が66%と圧倒的な支持を集めた。次点はリベラル派のエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員で支持率は9%。3位はジョー・バイデン(Joe Biden)副大統領の8%だった。
本戦については、ジェブ氏の支持率41%に対しヒラリー氏の支持率は54%で、国務長官、上院議員、大統領夫人を経験してきたヒラリー氏が優位に立つとの見方が示された。
絶対的にも見えるヒラリー氏の優位だが、世論調査の結果が必ずしも勝利を保証するものではないことをヒラリー氏はよく知っている。2008年米大統領選に向けて06年12月に行われた世論調査では、民主党指名候補として39%の支持を得ていたヒラリー氏に対し、現大統領のバラク・オバマ(Barack Obama)氏は17%と低迷していた。(c)AFP