【12月30日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の「ゴルフ熱」のために、常夏のハワイ(Hawaii)で挙式を予定していた米軍所属のカップルが、直前の式場変更を余儀なくされていたことが分かった。

 このカップルは、米軍に所属するナタリー・ハイミル(Natalie Heimel)大尉とエドワード・マルー(Edward Mallue)大尉。28日にハワイの米海兵隊基地内にあるカネオヘ・クリッパー・ゴルフコース(Kaneohe Klipper Golf Course)で結婚式を挙げる準備はすっかり整っていた。

 ところが2人は、自分たちが永遠の愛を誓っているはずの時間帯に、オバマ大統領が同じゴルフコースを回る予定だと知った。このため式までは24時間を切っていたが、太平洋を望む在ハワイ海兵隊司令官邸宅の庭に式場を変更した。

 挙式の当日、新婚カップルの携帯電話には、祝辞とともに式場を変更させてしまったことへのお詫びが「米軍最高司令官」であるオバマ大統領から直接、届いた。

 ハイミル大尉の妹は「オバマ大統領がたった今、ゴルフ場での結婚式プランをダメにしてしまったという謝罪の電話を、新婚ほやほやの姉と義兄に直接かけてきたのよ。すごいでしょ!」とツイッター(Twitter)に驚きのコメントを書き込んだ。

 新婦の友人で結婚式に参列していたベッカ・ドライヤー(Becca Dryer)さんは、米タブロイド紙ニューヨーク・デーリーニューズ(New York Daily News)に対し、オバマ大統領からの電話に「2人は完全に舞い上がっていた」と語った。

 オバマ大統領は年末年始休暇の9日間を故郷のハワイで過ごしているが、同紙によるとすでに6回、ゴルフコースに出ているという。クリスマスイブにもマレーシアのナジブ・ラザク(Najib Razzak)首相とゴルフを楽しむ姿が伝えられている。(c)AFP