マレーシア北東部で大洪水、対応遅い政府に怒り
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【12月28日 AFP】マレーシア北東部で、この時期のモンスーン(季節風)がもたらした大雨によりここ数十年で最悪の洪水が発生し、これまでに5人の死亡が確認された。
マレーシア北東部はモンスーンの季節に洪水が多いが、今年は非常に激しい雨が降った。悪天候で救助活動は難航しており、被災者は支援の遅れなど、政府の対応が後手に回っていることに怒りの声を上げている。
同国北東部のクランタン(Kelantan)州とトレンガヌ(Terengganu)州、パハン(Pahang)州では自宅から避難した人がすでに12万人を超えているが、当面、天候の回復は見込まれず、さらなる警戒が呼び掛けられている。マレーシア政府は避難所の管理に約1400万ドル(約17億円)の予算を割り当てている。
被災地が嵐に見舞われる中、ナジブ・ラザク(Najib Razak)首相が米ハワイ(Hawaii)での休暇中にバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領とゴルフを楽しんでいる写真がソーシャルメディアに出回ったことから、国民の間では首相に対する怒りが噴出している。
首相補佐官はAFPに対し、ナジブ首相は国を挙げての洪水対応の指揮を執るため休暇を切り上げて27日にクランタンに到着した。(c)AFP/Satish Cheney