【12月25日 AFP】韓国の検察当局は24日、スマートフォン(多機能携帯電話)アプリを利用した米配車サービス「ウーバー(Uber)」の創業者トラビス・カラニック(Travis Kalanick)最高経営責任者(CEO)と、提携先の韓国レンタカー会社「MKコリア(MK Korea)」を、旅客自動車運輸事業法違反で在宅起訴した。有罪なら最大で禁錮2年または罰金2000万ウォン(約220万円)の刑に相当する。

 米カリフォルニア(California)発のウーバーは世界50か国以上でサービスを展開し、利用者から高い人気を得ている。だが、従来のタクシー業界をおびやかす存在とみなされ、世界各地で反発が相次いでいるほか、現行法の規制が適応できないため各国当局から不正競争の可能性を指摘されてもいる。

 韓国では首都ソウル(Seoul)で2013年にサービスを開始したが、ソウル市は先に、ウーバーのサービスには乗客の安全確保に問題があるうえ、当局の認可を得た正規のタクシー運転手の営業を妨害しているとして、同社を提訴していた。

 市当局は、ウーバーと提携しているドライバーやレンタカーの摘発にも乗り出し、情報提供者に100万ウォン(約11万円)の報酬を支払うと約束している。

 一方のウーバー側は、今後も事業を継続する方針を表明している。(c)AFP/Lim Chang-Won