ローマ法王、イブのミサで「身近な人へのさらなる理解を」
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【12月25日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王(78)は24日、クリスマスイブのミサを行い、世界は「優しさ」と「温かさ」を必要としていると述べ、問題を抱える家族や友人に対し一層の理解を示すよう呼び掛けた。
伝統のミサは、バチカンのサンピエトロ大聖堂(Saint Peter's Basilica)で行われた。アルゼンチン出身の同法王は、大聖堂内の信者ら5000人に対し、「私たちには、身近な人々の困難や問題を優しく迎え入れる勇気があるだろうか?」と語りかけた。
金の縁取りが付いた白い祭服を身に着けた法王は、広い大聖堂に入ると、生まれたばかりの笑みを浮かべたイエスキリストの小像から布を取り、口づけをした。
同日のミサは、史上初めて3D映像で生中継された。バチカン市内および周辺地域を訪れた大勢の信者が映し出された映像には、無人機で上空から撮影したものも含まれていた。
法王は同日、イラクのクルド人自治区の主要都市アルビル(Arbil)に近い難民キャンプで暮らすイラク人らに対しても、クリスマスの言葉を贈っている。
イタリアの通信社AGIの報道によると、法王はアンカワ(Ankawa)の難民キャンプの人々に対し、「兄弟よ、私はあなた方の近くにいる。私の心の中では、あなた方のすぐ近くにいる」と述べ、「私の心には、子どもたちと年老いた人々がいる」と語りかけたという。
イラクには、紛争から逃れるためにキャンプへと避難したキリスト教徒が約15万人いる。(c)AFP