【12月24日 AFP】オーストラリア連邦警察は24日、政府施設の襲撃計画に関与したとみられる男2人を同国シドニー(Sydney)で23日夜に逮捕したと発表した。

 逮捕された2人のうち20歳の男は「テロ攻撃の支援を目的として作成された文書を所持」していたとされている。文書には襲撃の標的になり得る政府機関について書かれていたという。もう1人の21歳の男は裁判所の管理命令に違反した疑いがもたれている。豪連邦警察は男たちの標的はシドニーにあったと明らかにしたが詳細は公表していない。

 警察は今年9月、「イスラム国(Islamic StateIS)」などの過激派組織に加わる目的でイラクやシリアへ渡航する者に対する懸念の高まりを受け、シドニーからブリスベーン(Brisbane)にかけて各地で一斉家宅捜索を実施していた。

 現在70人以上のオーストラリア人が国外でイスラム武装勢力と共に戦っており、これまでに少なくとも20人がこうした戦いで死亡したとみられている。過激化した若者が増え、そうした若者が豪州で事件を起こす可能性も懸念されている。(c)AFP/Martin PARRY