【12月23日 AFP】フランス西部のナント(Nantes)で22日、クリスマスマーケットに男がバンで突っ込み、少なくとも10人が重軽傷を負った。捜査に近い情報筋が明らかにした。

 この筋によると、男は1970年生まれ。襲撃後に自身を刃物で「少なくとも9回」刺して重傷だという。

 事件は同日午後7時(日本時間23日午前3時)ごろ発生。目撃者の1人がAFPに語ったところによると、男はホットワインを売っていたシャレー(山小屋風の屋台)目掛けてバンで突入。シャレーの前には数人の客が集まっていたという。

 襲撃の動機は不明だが、過激な宗教観に基づくものではないとみられている。

 フランスでは前日の21日にも東部ディジョン(Dijon)で、男が「アッラー・アクバル(アラビア語でアラーは偉大なりの意)」と叫びながら車で通行人に次々と突っ込む事件が発生したばかり。この事件では13人が重軽傷を負った。地元検察当局者は、犯人には重度の精神障害があったと伝えている。(c)AFP