米ニューヨークの警察官殺害で市警本部長が会見
このニュースをシェア
【12月21日 AFP】米ニューヨーク市警(NYPD)のビル・ブラットン(Bill Bratton)本部長は20日、同市ブルックリン(Brooklyn)で警察官2人が射殺された事件について記者会見した。
ブラットン本部長は、「本日、ニューヨークで最も優秀な2人が撃たれて殺害された。2人は警告を受けることも、挑発することもなく、ただ単に暗殺された」と述べた。
同本部長は、殺害された2人の警察官は米ニューヨーク市警の塗装がされたパトカーの前部座席に座っていたところを待ち伏せされ、頭部を撃たれたと明らかにした。犯行の動機は捜査中だが、現時点でテロリズムとの関係を示す情報はないという。
2人は住宅開発をめぐる暴力への苦情の通報に対応するため、ブルックリンのベッドフォード・スタイベサント(Bedford-Stuyvesant)地区に行っていた。
ブラットン本部長によると、2人を殺害したのはイズマイル・ブリンスリー(Ismaaiyl Brinsley)容疑者(28)。同容疑者は歩いてパトカーに近づき、助手席の窓越しに持っていた銃で数回発砲した。どちらの警察官も銃を取り出す機会がなかった。容疑者を見る間もなく殺害された可能性もある。
容疑者はその後、徒歩で近くの地下鉄の駅に入った。「プラットホームでブリンスリーは自分の頭を撃った。自分自身の命を奪ったのだ。地下鉄のプラットホームで、容疑者の遺体の近くから銀色のセミオートマチックの銃が回収された」とブラットン本部長は述べた。(c)AFP