【12月20日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長は19日、2018年と2022年のW杯招致活動における不正疑惑の調査報告書を公開することを発表し、改めて開催地の再投票は行わないと明言した。

 ブラッター会長は、マイケル・ガルシア(Michael Garcia)氏の作成した調査報告書を「法的に適切な形」で公表すると、理事会が全会一致で決めたと語っている。

 この日行われた理事会の会合に出席したブラッター会長は、名前が挙げられている個人に対する調査が終了した後に報告書は公開されるとしており、報告書にはガルシア氏に証拠を提供した目撃者の名前が記されていると考えられる。

 ブラッター会長は、「理事会は個人の調査が終了次第、報告書を適切な形で公開することを全会一致で決定した。彼らが合意してくれたことを嬉しく思う」と語った。

 ガルシア氏は17日、自身が作成した報告書に対するFIFAの扱いを不服として、W杯招致活動における不正疑惑の調査責任者を辞任した。(c)AFP