「大切な人が死ぬのを見ろ」、パキスタン学校襲撃 生存者が証言
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【12月18日 AFP】パキスタン北西部ペシャワル(Peshawar)の学校を襲撃したイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(Tehreek-e-Taliban Pakistan、TTP)」の戦闘員らは、数人を解放してもよいと語って生徒から立候補者を募った後、同級生らの前に一列に並ばせて射殺した──生存者らが恐怖の出来事を証言した。
16日、TTPの武装集団は軍の運営するペシャワルの学校を襲撃し、生徒132人を含む148人を殺害した。
これまでの証言で明らかになったところによると、武装犯らは無差別に生徒たちを銃撃した。生存者は、武装犯が立ち去るのを死んだふりをしてやり過ごしたという。
だが、肩に2発の銃弾を受け、ペシャワルの病院で治療を受けた14歳のシャナワズ・カーン(Shahnawaz Khan)さんによると、犯人グループは残忍なゲームも行ったという。
■授業中に聞こえてきた銃声と叫び声
カーンさんのクラスは銃声が聞こえたとき、英語の文法の授業の最中だった。担当の教員は、応急手当の授業で実演した音だろうと生徒たちに説明した。
「けれどしばらくして銃声が大きくなってきて、生徒たちの叫び声が聞こえるようになった」とカーンさんは振り返った。
「先生はドアを開けに行ったけれどすぐに戻って来て、『ベンチの下にもぐれ』と叫んだ。先生はドアの鍵を閉めようとしたけれど、誰かが外からドアを押して、先生は床に倒された」
「軍服のような制服を着てAK-47を持った男2人が教室の中に入って来て、『騒ぐな、言う通りにしろ』と言った」