【12月17日 AFP】ジョージ・H・W・ブッシュ(George H.W. Bush)元米大統領を父親に持ち、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前米大統領を兄に持つジェブ・ブッシュ(Jeb Bush)元フロリダ州知事(61)が16日、一家での話し合いの結果、2016年の次期大統領選への出馬の可能性を積極的に検討する意向を正式に表明した。

 ジェブ氏は、「(家族との)こういった会話を受けて、また米国には強いリーダーシップが必要だという認識を深めたことに基づき、大統領選への出馬の可能性を積極的に探っていくと決心した」と述べた。

 共和党員で立候補者を選出する予備選挙に出る方向の姿勢を明確に示したのは、州知事を退いてから投資家に転身していたジェブ氏が初めて。

 民主党からの出馬が最有力視されているヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏との一騎打ちが見込まれる候補者が誰になるのかについてはすでに臆測が飛び交っているが、知名度も政治家としての人気も高いジェブ氏が出馬に前向きな姿勢を示したことで、次期大統領選を視野に入れた政界の動きはますます活発化するとみられる。

 また出馬を検討している他の共和党員らにとっても、ジェフ氏の意欲表明で時間が刻一刻と過ぎていることを改めて思い知らされた形になった。

 合法的に資金集めができるようになり、大統領選出馬過程の正式な第一歩とみなされる大統領候補選出委員会の設立についてジェブ氏は言及していないが、「出馬の可能性を積極的に検討する」という表現は、米政界では明確な出馬意思の表明と受け止められる。(c)AFP/Michael Mathes