【12月16日 AFP】編み物好きのおばあちゃんたちのお気に入りというイメージの強かった「クリスマスセーター」が、イベント好きの若者たちが取り入れるようになったことをきっかけに今英国で再びブームとなっている。

 カラフルでエキセントリックなセーターの需要が急騰していることを受けて、ヴィンテージアイテムを展開する「ビヨンド・レトロ(Beyond Retro)」は、英ロンドンのオールド・ストリート(Old Street)地区にクリスマスセーター専門のポップアップショップをオープンした。

 「ビヨンド・レトロ」の開発責任者アシュリー・エマーソン(Ashley Emerson)氏は、「着ているのは、おしゃれに敏感な人たちだけではありません。サラリーマンやお母さん、お父さん、子どもたちなど、家族のために購入する人も多いです。誰もが手にしているという点が何より良いですよね」と話している。

 買い物客の一人、主婦のルイーザ・トムレンソン(Louisa Tomlenson)さんは、「クリスマス当日には家族そろって着るつもりです。夫も子どもたちも全員です。今はいろんなお店で売っていますからね」と語った。

 再ブームのきっかけとなったのは、2001年の大ヒット映画『ブリジット・ジョーンズの日記(Bridget Jones's Diary)』。コリン・ファース(Colin Firth)演じるマーク・ダーシー(Mark Darcy)が、赤鼻のトナカイ柄のグリーンのウールセーターでダサさを強調していたシーンだ。

 昨年のクリスマスからセーターの売り上げが200%伸びたという大手百貨店デベナムズ(Debenhams)は、「今季はあの斬新なニットが大人気です」としている。スーパーチェーンのアスダ(Asda)も、160%の売上増と好調な滑り出しをみせている。