【12月15日 AFP】(一部更新、写真追加)オーストラリア・シドニー(Sydney)中心部のカフェで15日、何者かが人質をとって店内に立てこもった事件で、警察は単独犯による犯行との見方を示した。今のところテロ事件と断定はしていないという。

 記者会見したニューサウスウェールズ(New South Wales)州警察のアンドルー・シピオーネ(Andrew Scipione)本部長は、「市内マーティン・プレース(Martin Place)地区の店舗内に人質をとって立てこもっているのは、武装した男1人だと確認した」と述べた。

 人質の人数は明らかにされていない。男とはまだ何の接触も行っていないという。

 シドニー中心部のビジネス街にあるマーティン・プレースでは、事件が起きたリンツ・ショコラ・カフェ(Lindt Chocolat Cafe)を武装警官が包囲する中、周辺のオフィスビルから人々が退避した。

 地元テレビ局は、カフェの窓に人質となっている客らが白いアラビア語の文字が書かれた黒い旗を掲げる様子を報じている。旗には「アラーの他に神はなし。ムハンマドはアラーの使徒」と書かれており、イスラム教のシャハーダ(信仰告白)とみられる。(c)AFP