「007」最新作の脚本流出、米ソニー映画会社へのサイバー攻撃で
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【12月15日 AFP】人気スパイ映画「007」シリーズ最新作の初期の脚本が、米ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(Sony Pictures Entertainment)を標的とした大規模なサイバー攻撃によって流出した。同映画の制作会社イオン・プロダクションズ(EON Productions)が14日、自社のウェブサイト上で発表した。
来年11月6日に公開予定の最新作については、今月初めにタイトルが『スペクター(SPECTRE)』となることや、ダニエル・クレイグ(Daniel Craig)が主人公のジェームズ・ボンド(James Bond)を演じ、クリストフ・ヴァルツ(Christoph Waltz)などが出演することが発表されたばかりだった。
イオン・プロダクションズは、ハッカーらに盗み出され、違法に公開されたファイルの中に初期の脚本があったことを認め、脚本の内容が明らかにされてしまう恐れがあると懸念を示した。脚本に関する法的権利を保護するために「必要なあらゆる対策」を講じる方針だという。
米ハリウッド(Hollywood)の映画製作大手ソニー・ピクチャーズは、大規模なサイバー攻撃によって社内メールなどの情報が流出する被害を受けた。同社が近く公開予定の北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記を風刺する内容の『The Interview(ザ・インタビュー)』について北朝鮮が怒りを表明していることから、北朝鮮のサイバー攻撃関与を疑う見方もある。(c)AFP