【12月14日 AFP】米SNS大手フェイスブック(Facebook)の最高経営責任者(CEO)、マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏が、北カリフォルニア(Northern California)の同社本社で行われた質疑応答で、人々が同サイト上でさまざまな感情を表現することに賛同した一方、投稿への否定的な感情を表すボタンの導入には否定的な姿勢を示した。

 12日にインターネットで公開された質疑応答の中で同氏は、「いいね!(Like)」と反対の感情を表すボタンについて、「そのようなボタンを創設することが世界のために良いとは思わない」と指摘。これら2種類のボタンが投稿を判定する投票システムになる恐れがあるとの懸念を表明した。

 フェイスブックの「いいね!」ボタンは、投稿に対する賛同や熱意を表現できるものの、一部のユーザーの間では、死などの悲報に関する投稿などに対して、真摯(しんし)な感情を表現しづらいことが指摘されている。

 ザッカーバーグ氏は、共感や驚き、笑いなど、「さまざまな感情を的確に表現するボタンの創設について話し合っている」としながらも、これに関する変更計画はいまのところないと話した。(c)AFP