管制システム障害、英国の空の便が大混乱
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【12月13日 AFP】英国で12日、航空管制システムに問題が発生し、ロンドン(London)の周辺空域が一時閉鎖されるなど、空の便に大きな影響が出た。クリスマスシーズンで客足がピークを迎える時期を目前に大きな混乱が広がった。
欧州で最も利用客が多いヒースロー空港(Heathrow Airport)では50便が欠航となった。空港は搭乗予定の人たちに、出発前に運航状況を確認するよう呼び掛けた。
英国内ではそのほか、マンチェスター(Manchester)、エディンバラ(Edinburgh)、バーミンガム(Birmingham)、リーズ(Leeds)などにある空港がトラブルの影響を受けた。
仏航空大手エールフランス(Air France)は、アイルランドの首都ダブリン(Dublin)に向かっていた便が仏パリ(Paris)に引き返すなど、約20便が影響を受けたと発表した。
英国航空管制公社(National Air Traffic Service、NATS)は、イングランド(England)南部の沿岸部にあるポーツマス(Portsmouth)に近いスワンウィック(Swanwick)におよそ7億ポンド(約1300億円)をかけ、最新技術を導入して開設した管制施設で技術的な問題が発生し、「航空交通量を規制している」と明らかにしていた。
航空ジャーナリストのデービッド・リアマウント(David Learmount)氏は、システム障害は「大きな混乱」を引き起こすものだが、運航状況は13日中にも通常の状態に戻るだろうと話した。(c)AFP/Dario THUBURN