【12月12日 AFP】英国のセーリング選手で、2012年のロンドン五輪では銀メダルを獲得したハンナ・ミルズ(Hannah Mills)とサスキア・クラーク(Saskia Clark)の2人が11日、練習のため訪れた2016年の五輪開催地リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で、強盗の被害に遭ったことを明かした。

 2人は、2週間の合宿で訪れているブラジルで、ホテルへ戻る途中にナイフを持った2人組の男に脅され、押し飛ばされた末、練習用品など所持品を奪われたという。

 2人はフェイスブック(Facebook)に、「セーリングクラブからホテルへ気分良く歩いていたのに、本当にひどい目に遭いました。刃渡り15センチ以上のナイフを持った男2人が走り寄って来て、私たちを押し飛ばして持ち物を全部取って行ったんです」と投稿した。

「どれも結構値が張るものだったけど、何よりセーリング中に着るウエアを持っていかれたのが腹立たしい…もう信じられない!とにかく、少し震えながらホテルへ戻る羽目になったけど、私たちは無事です」

 サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の前に出た、外国人観光客の多くが犯罪のターゲットになるとのうわさは、結局ほとんど根も葉もないものだったが、それでもブラジルは、多くの都市で治安が悪い。

 ブラジルの暴力事件の多さは世界有数で、毎年の殺人件数は約4万5000件、人口10万人あたりでは24.8件となり、米国の10万人あたり4.8件と比べると格段に多い。(c)AFP