【12月9日 AFP】米ロサンゼルス(Los Angeles)で8日早朝、大規模な火災が2件発生し、ビル4棟が炎上した。また朝の通勤時間帯に、複数の高速道路が閉鎖された。

 死傷者は報告されていないが、市街地の高速道路のインターチェンジ付近に火柱が上がっているのが遠くからも見え、立ち込める煙で隣接する複数の高速道路が上り下りともに閉鎖された。

 市の消防当局は、火災の直接原因は不明としている。この火災で、建設中の7階建てマンションが大きな損傷を受け、ほぼ全焼したとみられる。当局者らの話によると、炎は1ブロック全体に広がり、約9万3000平方メートルが影響を受けたという。

 地元紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)によると、市の中心部での同マンション建設について、入居者らが交通渋滞に巻き込まれないよう歩道橋の設置を建設会社が提案していたことをめぐり、近隣住民の間で議論が持ち上がっていたと伝えている。

 炎はたちまちこのビル全体に広がり、当局は消火後も建設作業用の足場が路面に崩れ落ちる恐れがあると警告した。

 この火事の熱で隣接する2棟の高層オフィスビルも焼けたが消火されたと、当局者は話している。

 また、2件目の火災も1件目から程近い場所で発生。居住用と商業用のスペースが混在するビルが激しく損傷した。同ビルは改装工事中だった。火災は2件とも、8日午前中に鎮火された。(c)AFP