【12月8日 AFP】米ニューヨーク(New York)で黒人男性の首を絞めて死亡させた白人警察官が不起訴となったことを受け、各地で「息ができない」をスローガンに掲げた抗議デモが起こる中、バスケットボールやアメリカンフットボールの選手が、デモ活動に対する支持を表明している。

 6日には、米プロバスケットボール協会(NBA)のシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)に所属するデリック・ローズ(Derrick Rose)が、「息ができない」と書かれたTシャツを着用した。チームメートのヨアキム・ノア(Joakim Noah)は、ローズの計画を知っていたとしており、「多くの人が感じていることだと思う」とすると、「事件に心を痛めている。警察による過度な武力行使は起こり得ること」とコメントした。

「警官全員が悪人というわけではない。黒人全員が悪人というわけでもない。人を判断しちゃダメだ。彼はあのTシャツを着ることで、それを明確に主張した」

 米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)でも7日、デトロイト・ライオンズ(Detroit Lions)のレジー・ブッシュ(Reggie Bush)とクリーブランド・ブラウンズ(Cleveland Browns)のジョンソン・バデモシ(Johnson Bademosi)がスローガンの書かれたシャツを着用した。

 セントルイス・ラムズ(St Louis Rams)のデビン・ジョセフ(Davin Joseph)も、靴の側面に「息ができない」と書き込んで活動への支持を表明。自身のツイッター(Twitter)にこの写真を投稿し、「安らかに眠れ、エリック・ガーナー(Eric Garner)」とキャプションを添えた。

 米ミズーリ(Missouri)州ファーガソン(Ferguson)では先日、黒人青年を射殺した警官を不起訴とする決定が下され、同様の抗議活動が広がっていた。ラムズの選手は先週、両手を上げてフィールドに入場し抗議の意志を示すと、地元警察の反感を買っていた。(c)AFP