【12月7日 AFP】パキスタン軍は6日、2009年に発覚した米ニューヨーク(New York)の地下鉄攻撃を計画したとして指名手配されていた、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の幹部を殺害したと発表した。

 同軍は、「諜報機関からの情報をもとに実施された作戦で、南ワジリスタン地区のシンワルサク(Shinwarsak)に潜伏していたアルカイダ幹部、アドナン・シュクリジュマ(Adnan El Shukrijumah)を殺害した」と発表した。

 シュクリジュマ容疑者は近隣の北ワジリスタン(North Waziristan)部族地域にあったアルカイダ基地に潜伏していたが、6月に行われた同国陸軍による大規模な掃討作戦時に逃亡し、パキスタン北西部のシンワルサクに身を隠していた。

 今回の作戦では、シュクリジュマ容疑者の他にアルカイダのメンバーや地元協力者も殺害されたという。

 サウジアラビア出身のシュクリジュマ容疑者は、アルカイダの対外作戦の担当で、2009年にニューヨークの地下鉄爆破や英国へのテロ攻撃を企てたとして、米連邦捜査局(FBI)に指名手配されており、逮捕につながる情報には500万ドルの懸賞金が提示されていた。(c)AFP/Masroor GILANI