「フレンチフライ」を世界遺産に、ベルギー市民らが運動
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【12月7日 Relaxnews】ベルギーでは西部フランダース(Flanders)のフラマン語(ベルギー北部で話されるオランダ語の方言)圏の住民らを中心に昨年から、同国発祥の料理であるフライドポテトを国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録してもらおうと、その実現に向けた活動が推進されている。
世界遺産への登録と同時に発祥の地としての知名度を世界的に高めたい狙いもあり、フランス語圏とドイツ語圏の住民らもこのほど、この活動への協力を表明した。
12月1日から開催されたフライウイーク(Fry Week)の開始を前に、ベルギー南部ワロン地方(Wallonia)のフランス語圏、東部ドイツ語圏の市民らは、北部フラマン語圏の郷土料理であるこのジャガイモ料理がベルギー料理であることを世界に認知してもらうため、運動を支援すると明らかにしたのだ。
ベルギーのフライドポテトは、細長く、最も小さい断面が1センチ角以上であることとされている。2回揚げるのが特徴で、多くの場合には牛脂が使われる。マヨネーズやミートソース、カレーケチャップからタルタルソース、ベアルネーズソース、チーズまで、さまざまな味付けで楽しまれている。
ベルギー観光局によると、この国の郷土料理が「フレンチフライ」と呼ばれるようになったのは、第1次世界大戦中にフランス語圏に駐留していた米国の軍人らが帰還後、誤ってそう呼んだのが広まったためだという。(c)Relaxnews/AFPBB News