【12月7日 Relaxnews】ニューヨーク(New York)では現在、マンハッタン(Manhattan)地区のウエストサイド(West Side)に作られた空中公園、「ハイライン(High Line)」からアイデアを得た地下公園の建設プロジェクトが進行中だ。

「ローライン(Lowline)」と呼ばれるこのプロジェクトは、太陽光技術によって実現する。廃線となった路面電車の地下ターミナル跡地に地上で集めた自然光を送り込み、市民に緑のスペースを提供しようというものだ。人口増加が続き、緑の重要性が増す都会の地下に、オアシスをつくる。

 ローワー・イーストサイド(Lower East Side)を走るデランシー・ストリート(Delancey Street)の日当たりの良い場所に設置した複数の太陽光収集装置から地下に光を送り、反射板を使って公園に自然光を「降り注がせる」。また、公園で利用するエネルギー源としても、こうして集めた太陽光を利用する仕組み。地下にありながら、降り注ぐ自然光のおかげで植物も育てることができる。

 公園の場所はデランシー・ストリートの地下にあり、1908年から1948年までウィリアムズバーグ橋(Williamsburg Bridge)を渡る路面電車用のターミナルとして使用されていたスペース。現在も、小さな丸石の舗装や線路、アーチ型天井などが残されているという。建設計画が順調に進めば、2018年には完成の予定だ。

 プロジェクトの詳細は、以下のサイトで紹介されている。

 http://vimeo.com/108498467

(c)Relaxnews/AFPBB News