【12月7日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は6日、英ミルトン・キーンズ(Milton Keynes)にあるチーム本部から60個以上のトロフィーが盗まれたと明かした。

 6日早朝、6人組とみられるグループが車両2台を建物の正面玄関に横付けし、トロフィーをごっそり持っていったというが、けが人は出ていない。

 ホーナー代表は声明で、「ファクトリーで起こった重大な盗難事件に打ちのめされています。窃盗犯は正面玄関で車を降り、長年の努力の成果である60個以上のトロフィーを持ち去りました」と明かし、「この窃盗により大きな損害を被ったと同時に、夜間シフトの人間も心を痛めています。窃盗犯が持っていったものは、彼らのものではない上に、個人やグループの貢献によって獲得した努力のたまものなのです」と怒りを述べた。

 ホーナー代表は、盗難品の精神的な価値は「計り知れない」としながらも、物質的な価値は「高くない」と話しており、「困惑」しているという。

 昨季まで4連覇を果たしたレッドブルだが、今季はメルセデスAMG(Mercedes AMG)に王座を奪われ、ドライバーズチャンピオンも、セバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)の後をルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が引き継いだ。

 テムズバレー警察(Thames Valley Police)は、現場付近でシルバーの4輪駆動車とダークブルーのメルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)が目撃されたとしており、犯人全員が男性で、暗い色の服に身を包んでいたという。(c)AFP