【12月5日 AFP】米国で白人警察官が黒人容疑者を死亡させる事例が相次いでいる中、米アリゾナ(Arizona)州フェニックス(Phoenix)で3日、白人警察官が、もみ合いになった黒人男性を射殺していたことが明らかになった。

 フェニックス市警察の4日の発表によると、警察官がコンビニエンスストア前で違法薬物に関連する捜査を始めようとしたところ、容疑者の男性ともみ合いになった。その際、男性がポケットに左手を伸ばし、ポケットに銃が入っていると信じ込んだ警察官は男性の手をつかみ、ポケットから手を出さないように繰り返し命じたという。

 しかし、警察官は男性の手を押さえきれなくなり、男性の胸に2発の銃弾を撃ち込んだ。救急隊員が男性の手当てをしたが男性はその場で死亡した。警察官にけがはなかった。死亡したのはルーメイン・ブリスボン(Rumain Brisbon)さん(34)で、ポケットには錠剤しか入っていなかったことが分かった。(c)AFP