【12月4日 AFP】ロシア南部チェチェン(Chechnya)共和国の首都グロズヌイ(Grozny)で4日早朝、銃などで重武装した集団が警察署を襲撃し、さらに学校など複数の建物を襲撃、警察官ら19人が死亡、28人が負傷した。

 武装集団が襲撃した建物の一つは放火され、8階建てのビルから煙が上がった。住民は屋内にいるよう指示され、治安部隊が付近の学校を襲撃した武装集団の掃討作戦を進めた。

 武装集団の人数は分かっていないが、チェチェン共和国のラムザン・カディロフ(Ramzan Kadyrov)首長は、戦闘員5、6人がすでに死亡したと述べた。

 ロシアからの独立とイスラム国家の建設を目指すチェチェンの武装勢力「カフカス首長国(Caucasus Emirate)」がウェブサイト「カフカス・センター(Kavkaz Center)」に動画で襲撃の犯行声明を出し、「イスラム教徒の女性に対する迫害」への報復と主張した。(c)AFP/Maria ANTONOVA